自力整体の方法

• 自力指圧法

  自力整体には全身にあるツボを押すことで血行を改善し、不調を解消するという基本的な考え方があります。この原理は一般的なツボを刺激する施術と同様ですが、自力整体の場合は自身の体重を利用してツボを押すという点で独自性があります。自己指圧法で適格にツボを刺激するにはツボの位置だけでなく、体勢や体重のかけ方なども学ばなければなりません。

• 抵抗法

  自力整体には抵抗法と呼ばれる方法もあります。この方法ではドーナツ状にしたタオルを使用して腕や脚を特定の方向へ引っ張るようにして負荷をかけます。これにより血行が改善され、肩こりなどの不調が解消されると言われているのです。また、この方法では体勢やタオルの使い方を学ぶことが必須となります。

• 揺さぶり矯正法

  自力整体には横になった状態で力を抜き、関節を揺さぶりながらその歪みを矯正していくという方法もあります。揺さぶり矯正法と呼ばれるこの方法は身体にかかる負荷が少なく、継続して行うことも比較的簡単です。また、この方法でもドーナツ状のタオルを使用することがあり、効果の生じやすい体勢などを覚えることが不可欠になります。

整食・整心も大切

自力整体は整体の一種であることから、身体に負荷をかけたり動かしたりする方法だけしかないと考える方も多いかもしれません。しかし、自力整体の考え方ではそれらに加え、食と心を整え、総合的に身体の不調に働きかけることが重要であるとされています。よって、自力整体を行う場合、整食・整心の方法についても学び、実践することが大切です。

自力整体で押さえておきたい基本的なポイント

• やり過ぎに注意する

  自力整体は継続して行うことが大切ですが、その実践時にはやり過ぎに注意しなければなりません。例えば痛みを感じるほど特定の箇所のツボを刺激し続けると、逆効果となってしまうこともあります。このことから、自力整体では一度に過度な負荷をかけるのではなく、適度な負荷を継続してかけることに意味があると解釈することが大切です。

• 実践前に行うべき準備

  自力整体を実践する際には、事前に準備をしっかりと行うことも重要です。例えば服装や環境はリラックスできることを重視して整える必要があり、ゆったりとした服を着たり外の騒音が聞こえてこない部屋を使用したりするのがおすすめです。また、実践前の食事は避け、空腹状態で臨むことも大変重要になります。

• 正しいやり方を知識として身につける

  自力整体は正しいやり方で実践しないと、ほとんど効果が表れないこともあります。特に実践時の姿勢や体重のかけ方、ツボの位置などについては正しい知識を身につけなければならず、それらを学ぶための機会を設けることも大切です。

• 積極的に新しい知識を身につけ、実践時に取り入れる

  自力整体を行うにあたってより充実したメニューを立てるためには、新しい知識を積極的に取り入れることも重要です。例えばツボの位置やそれぞれを刺激することで得られる効能などを把握しておけば、それらを自力整体で活かすことができます。よって、自力整体を継続して実践する場合、東洋医学などについて学び、その知識を深めていくのも効果的です。