整体とは

整体という言葉を辞書で調べると、「主に手技で骨格の歪みを矯正して内臓や筋肉のバランスを整え、本来の状態に戻すこと」と記されています。簡単に言うと背骨や骨盤などの位置を整えて、筋肉の疲労や凝りを改善するのが整体です。

日常での同じ動きの繰り返しや、利き手利き足などよく使う部位も異なるため、骨や全身のバランスも崩れてしまいます。整体によってずれていた部分や筋肉の緊張が改善されることによって、全身の血流も促されるため、体調も整うことが期待できるのです。

整体師とは

整体師とは、整体院で施術を行う人のことを指します。整体師は、国家資格である柔道整復師やあん摩マッサージ指圧師、鍼灸師などと違い、民間資格の一つです。整体院を開業するために、国家資格は必要ありません。

マッサージとの違い

整体とマッサージの違いをご存じでしょうか。整体とは上述したとおり、骨格の歪みを矯正することにより筋肉のコリを改善するなど、全身を整えることを目的としています。

これに対してマッサージは、主に手技で皮下や筋肉、血管などがよく循環するように促し、機能の回復などを目的としています。あん摩マッサージ指圧師の有資格者でなければ施術できません。

ご紹介したとおり、整体は資格を持っていなくても開業できるため、よい整体院を見つけるためには口コミなどを参考にして探すことが大切です。

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医療機関を受診したが異常はないと言われたとき

身体の不調を感じたときにまず行くべきは、医療機関です。医療機関を受診して、身体の不調や痛みの原因を検査によって突き止めることが大切になります。

いきなり整体院に行くのは、あまりおすすめできません。なぜなら整体院は上述したように医療機関ではないため、その不調や痛みの原因がどこにあるのか判断できないからです。基本的に身体の不調や痛みには原因があり、その原因が病気であるケースも少なくありません。もし病気が原因の不調や痛みなら、それは医療機関の受診が必要になります。

医療機関での検査をした結果、どこにも異常はないと診断されたものの痛みや不調が治まらないような場合は、いよいよ整体院の出番です。整体院に行けば必ず痛みや不調が改善するというわけではありませんが、肩や腰の痛みなどは骨格の歪みが原因であるケースはよくあります。

その身体の不調や痛みが病気を原因としたものでないのなら、背骨や骨盤といった骨格の歪みが原因という可能性が高くなるため、一度整体院をお試しください。

身体のメンテナンスとして

整体院は身体の痛みや明らかな不調がない限り行ってはいけないのかというと、決してそんなことはありません。痛みはないが身体に疲労感があるときや身体の歪みが気になったとき、身体のメンテナンスを目的に受ける方もいらっしゃいます。

実際に身体のメンテナンス目的で施術を受け、身体の調子がよくなるというケースもあります。普段から身体のメンテナンスをしておくことは、健康維持のためにも有効です。お年寄りや産後ケアが必要な方で整体院への通院が難しい方には、自宅で施術を受けられる出張整体もあります。